RoboCup Eindhoven 2024 にて
こんにちは。 昨年書いた、Futureの記事から早1年。あれこれ色々と手を出してみました。今の僕から見えている世界について書き残しておこうと思います。(2025/05/31現在)
まず、やっていたことについて考えてみます。
去年の春はずっとRoboCup Eindhovenに向けて開発と渡航のための準備やお金集めをやってました。大変でした。7月には世界大会に出場して優勝をもらいました。
大会後にも、クラウドファンデイングのご縁やRoboCupの地区大会などで発表の機会をもらえて良い経験になりました。
夏休みは運転免許取ったりして、だらだらしてたら終わってました。
そのあと、秋学期からは研究会に入って、コンピューターアーキテクチャの勉強を始めてFPGAに入門したり、セルラーでドローンを飛ばしたりしました。
MovindDisplayを進化させて小さくした、FieldLinkerというデバイスの開発も始めました。(一緒に開発してくれる人探してます)
今年に入ってからは、理工学部の研究室にも通わせてもらったり、“研究"という世界に少しずつ近づいている感じがします。
僕が今楽しいことは大きく分けて2つある気がしています。
1つ目が、何だかよくわからないシステムを考えて作ることです。 まだ見たこともないシステムを自分で作れたら楽しいし嬉しいよねっていう感じです。
最近は、空間内の位置に応じた情報提示みたいな方向性なのかなって思ってますが、違うかもしれないです。 デバイスの場所に応じた聴覚や視覚、触覚情報を呈示するみたいな。MovindDisplayは位置に応じた視覚情報の呈示デバイスみたいな捉え方です。
これによってデバイスに憑依して世界を見るような、そのデバイスの環世界を感じられるような、そんな体験になっていくかなと思っています。人間が受動的に呈示される世界を享受するのでなく、能動的に考えてアクセスする必要があります。
2つ目は、上記のようなアイデアを、目的に合わせて最適化して作るということです。
これまで、できるだけ自作することを大切にして様々なデバイスを開発してきました。自作することで、アイデアが的確に実現できると思っているからです。
例えば、未踏ジュニアでやった自作モーターがあります。最近は全然開発できていませんが、自分の作りたい形状に最適化したモーターが作れるようになったら楽しいなとは思っています。
また、最近はFPGAを使って、ロジック回路レベルで演算を最適化できる世界観を知って、とても面白いなと思っています。特に移動距離に応じた描画演算を高速化できたら、表現力が増していくだろうなと思っています。
そんな感じで、何かのアイデアを、しっかりとした技術を使って実現するということをやっていきたいなと思っています。
僕は、ずっと楽しいことをして生きていきたいと思ってるので、上の2つの楽しいことをやり続けられるように立ち回っていきたいと思っています。
とはいえ、全てを自分でやることは無理なので、協力してくれる仲間も増やしていく必要があるなとも思っています。
協力してくれる仲間を見つけるには、自分が何かのベクトルで圧倒的な能力を持ち続けることは大事だとも思っています。
そうなったときに、僕は研究者という方向性に進んでいけると良いのかなと思いました。
最近研究会の輪講が割り当てられて、発表のために大量に論文を読んでみるということをしたことで、研究という世界に興味が湧いてきました。
特に、WiXIという通信方式をもとに行われている形状自在計算機の研究や、Celluloというロボットデバイスの研究は、基盤となる技術を開発した上で、それらによってもたらせる体験まで作っていてとても面白いなと思いました。僕自身そういった技術を作った上で体験まで作るという研究をやってみたいなと思いました。
だからといって、実際に目指すべきところは良くわからないです。でも、研究という世界は、論文というフォーマットで公開した上で評価する世界で、その論文の多くが簡単にアクセスできるところにあるっぽいので、やりたいことを、研究という世界で評価されそうな形でまとめて発表してみたいなと思いました。
そのためにもまずは、大量に論文を読んでみて、どういうコミュニティなのか雰囲気を勉強してみようと思います。
最後、これまでの抽象的な話より、具体的な話を書こうと思います。
コンピューターサイエンスが面白いです。特にコンピューターアーキテクチャとかOSとか低レイヤーよりの話がとても面白いです。しかも、これまでやってたロボコンと違って書籍だったりの情報が大量にあります。大量に本を買ったり借りたいして読みまくってます。
特に最近はFPGAが良いなと思ってます。FPGA使って自分専用の計算機を作ってしまえば、実現したいことに最適化できるのとても面白いです。いつかASICとかも作ってみたいです。
あと、ラズパイ等のSBCも色々できることがありそうだなって思いました。これまで7年間マイコンのみでロボットを作ってきましたが、OSの上で色々できるようになると、これまでの先人が開発してきた資産を簡単に使えるようになって、ネットワークに接続したり色々できて面白いなと思っています。
組み込みLinuxとFPGAをいい感じに連携して、ロボット動かせるようになりたいです。コンピューターを使いこなしたい。
おわり。
昨年1番の思い出